2018年2月号|事業主皆様の駆け込み寺。助成金・就業規則・人事コンサルタント全て得意分野

社会保険労務士法人 渡邊人事労務パートナーズ 代表社会保険労務士 渡邊武夫
障害者雇用に関する留意点

◆4月施行! 障害者雇用促進法
4月から施行される障害者雇用促進法改正のポイントは以下の通りです。
(1)法定雇用率の引上げ
事業主は、法定雇用率以上の割合で障害者を雇用することが義務付けられていますが、その率が、民間企業については現行の「2.0%」から「2.2%」に引き上げられます。

また、今回の法定雇用率の変更に伴い、障害者を雇用しなければならない民間企業の事業主の範囲が「従業員50人以上」から「従業員45.5人以上」に変更されます。該当する企業はご留意が必要です(短時間労働者は1人を0.5人分としてカウント)。
(例)
*従業員45.5人×法定雇用率2.2%=
  1.001人(1人未満は切り捨て)となり、1人以上の障害者雇用が必要な企業が拡大します。

(2)法定雇用率の算定基礎の見直し
法定雇用率の算定基礎の対象は、これまで「身体障害者」および「知的障害者」に限られていましたが、新たに「精神障害者」が追加されます。
また、すでに精神障害者の者を雇用しており、一定条件を満たす場合には、障害者1人をもって1人カウントとみなす特例措置が設けられることになりました。

◆民間企業の雇用障害者数が過去最高に
昨年12月12日、厚生労働省より「平成29年 障害者雇用状況の集計結果」が発表され、民間企業における雇用障害者数(49万5,795人、前年比4.5%)、実雇用率(1.97%、前年比0.05ポイント上昇)ともに過去最高を更新したことがわかりました。

◆障害者採用は実は大変な人手不足
私は以前損害保険会社の人事部勤務時代に障害者採用に携わりましたが、障害者の方の採用に大変苦心した思い出があります。
その会社の障害者雇用率は当時酷い状況で東京労働局長から何回か呼び出しを受けておりました。しかしながら、どの大手企業も障害者雇用に積極的であり、なかなか思うように採用ができませんでした。この4月から法定雇用率の引上げ等が行われることで人手不足の状況は更に厳しくなることと思われます。

◆障害者採用に対するアメとムチ
障害者の雇用状況により100人以上の企業に対してアメ(雇用調整金)とムチ(雇用納付金)の制度が用意されております。

アメ(雇用調整金):法定雇用率を超えて採用している企業に対して1人当たり1月27,000円が支給されます。
ムチ(雇用納付金):法定雇用率に不足する企業に対して1人当たり1月50,000円(一定規模以下の場合には暫定的に40,000円)が徴収されます。
  つまり雇用する障害者数が不足すると年間1人当たり60万円を納付しなくてはなりません。また、納付したからといって法定雇用率達成追求の手が緩むものではありません。

◆障害者のノーマライゼーション
 上記通り、我が国の現状の障害者雇用では法律の強力な強制があり、企業はその対応のために障害者の方を採用しているところですが、私が多くの障害者の方採用した経験から実際の障害者雇用で目指すところはノーマライゼーションにあると思うに至りました。
 ノーマライゼーションとは障害者が一般市民と同様の普通(ノーマル)の生活・権利などが保障されるように環境整備を目指す理念です。
 障害者というレッテルを貼って別物を見るのではなく、同じ人間同士として足りない部分を補いながら普通の共同生活を過ごすことにあると思います。
 日本も将来的にはノーマライゼーションの理念が浸透すると確信しております。

◆障害者雇用に対する助成金
 障害者の方を雇用することに対し支給される下記助成金がありますので、採用ご検討の際にはご利用をお勧めします(金額は中小企業の場合)

「特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)」
1.フルタイム労働者
  障害者(重度障害者以外):120万円
  障害者(重度障害者)    :240万円
2.パートタイム労働者
  障害者:80万円
 (注)重度障害者とは、重度の身体・知的障害者、45歳以上の身体・知的障害者・精神障害者を示します。

        事務所より一言
  まもなく確定申告の時期となり、憂鬱になられている方もおられると思います。膨大な伝票を整理して、間違いの無い仕訳を行い、確定申告書を完成させることは一仕事であり気の重い大仕事です。 ただし、私は毎年この時期を楽しみにしております。なぜかと言いますと毎年還付申告で当てにしていなかった望外の金額が戻るからです。還付申告書の作成も最初はもたもたしながらでしたが、今は会計ソフトを使うとサクサクと出来るので余り苦労を感じません。
   私は早稲田大学から一応商學士(実に古い称号です)を授与されておりますので、これは当たり前と言われればそれまでですが、実は必須科目である会計学と簿記の出席はほとんどない不真面目な学生でした。それにも拘わらず現在一人で確定申告書が作成できるのは、偏に会計ソフトのお陰です。金額を正しく記入すれば自動的に計算してくれるので、会計ソフトを設計された方には感謝したい思いです。それにしても学生時代にもう少し勉強しておけば良かったと今は後悔しております。
社会保険労務士法人 渡邊人事労務パートナーズ 代表社会保険労務士 渡邊武夫

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