2022年３月号
キャリアアップ助成金が変わります。ご注意下さい（４月１日～）
◆無期転換助成金がなくなります
これまでのキャリアアップ助成金は次の３バージョンでしたが、４月１日以降は無期転換助成金がなくなりますのでご注意下さい。
１．有期→正規 １名５７万円（従来通り）
２．有期→無期 １名２８．５万円（廃止）
３．無期→正規 １名２８．５万円（従来通り）
逆な言い方では、無期転換日が３月３１日までならばまだ間に合います。
◆正社員条件が厳しくなります（１０月１日～）
厚労省の発表によれば、１０月１日以降の正社員転換には条件が強化されます。
これまでは、正社員転換の際基本給を３％以上アップさせればOKでしたが、この他に①「賞与または退職金制度」があること、更に、②「昇給制度」があることが１０月１日から追加されます。
では、①と②の制度があることをどうやって証明すれば良いのか、雇用契約書に記載するだけで良いのか、具体的なことはまだ本省からの指示がなく東京労働局も分からないとの事です。判明次第ご案内いたしますが、取り急ぎ情報ご提供します。
諸法令が改正されます（４月１日～）
◆育児介護休業法
有期労働契約者が育児休業・介護休業を取得出来る条件として、「事業主に引き続き雇用された期間が１年以上の者」という縛りがありましたが、４月１日からこの条件が廃止されます。
この法令改定を受けて、現在の育児休業・介護休業規程の修正が必要になります。具体的には「休業取得対象労働者は入社１年以上に限る」部分の就業規則を削除します。
しかしながら、会社にしてみれば、新人が入社後すぐに育児・介護申請をされると困惑されると思います。このような時に備えて、労使協定により入社１年未満の者を対象除外することは可能です。会社実態に応じて労使協定を結ばれることをお勧めします
◆年金制度
１．繰下げ開始年齢の引き下げ
老齢年金の繰下げ開始年齢が70歳から75歳に引き下げとなります。
２．繰上げ受給者の減額率見直し
年金の繰上げ受給者の減額率が、１月あたり0.4％に緩和されます（現在は0.5％であり僅かながら減額が緩和されます）。
３．在職老齢年金制度の緩和
60歳から64歳に支給される在職老齢年金制度が緩和され支給調整額が65歳と同額になります（支給調整額が28万円から47万円に緩和されます）。この改定は60歳から64歳の働く年金受給者には朗報です。
４．加給年金の支給停止規定の見直し
加給年金の加算対象となる配偶者が一定の条件を有するときには、加給年金が支給停止となります（経過措置あり）。
５．在職定時改定の導入
老齢厚生年金の受給権者の年金額改定は、これまで資格喪失時（退職時・70歳到達時）にのみ年金額が改定されました。新年度より在職中でも年金額は毎年１回定時に改定が行われるようになり、報酬比例部分の年金額上昇が毎年可能となります。
６．国民年金手帳が廃止になります。
本年4月以降に国民年金制度または被用者年金制度に初めて加入する方には、これまでの国民年金手帳は交付されず「基礎年金番号通知書」が発行されることになります。今後の年金運営は基本的にマイナンバーが中心となります。
◆その他の法令改定
上記以外の重要法令として、個人情報保護法（令和４年４月1日改正）、公益通報者保護法（令和４年６月1日改正）がありますので、ご留意をお願い致します。
事務所から一言
以前この事務所便りでご紹介した谷保（ヤボ）天満宮は受験シーズンの昨今大賑わいです。境内では茶店が甘酒、お汁粉、くずもち等を販売しておりお客様が行列を作っております。茶店の名前が「天天」です。合格には点数が必要ですが、「天天」は点を重ねており、
誠に目出度いネーミングと言えます。
きっと天神様のご利益があったのでしょう。今は丁度合格発表の時期であり、合格御礼の絵馬がもう柵に結び付けられない位まで溢れておりました。何気なく見てみると、やはり地元の一橋大学、国立高校、桐朋学園等への入学お礼がありました。
別な絵馬では女性名で香川大学医学部御礼とありこれから遠くで頑張る気持ちも入っていると感じました。また、「宣言通り東大に入ったぞ」と勇ましい絵馬が、将来の東大生には似つかわしくない金釘流で書かれておりました。頭が良い人は字が下手だと誰かに聞いたことがありますが、その通りです。また、思わず吹き出してしまった絵馬は、「ハイオクがこれ以上値上がりしないように」です。本人は誠に真剣なのでしょうが、とても即物的な願いであり、周囲の絵馬から浮いておりました。
天神様といえば梅林です。谷保天満宮の梅林も先週見事に咲き誇っておりました。菅原道真公が政争に巻き込まれ、太宰府へ左遷されたことは現在のサラリーマンでも十分身につまされることですが、大宰府へ出立する時に「東風（コチ）吹かば匂いおこせよ梅の花・・・」と梅に語り掛けた歌が天神様には梅林となったのかもしれません。
これまでのキャリアアップ助成金は次の３バージョンでしたが、４月１日以降は無期転換助成金がなくなりますのでご注意下さい。
１．有期→正規 １名５７万円（従来通り）
２．有期→無期 １名２８．５万円（廃止）
３．無期→正規 １名２８．５万円（従来通り）
逆な言い方では、無期転換日が３月３１日までならばまだ間に合います。
◆正社員条件が厳しくなります（１０月１日～）
厚労省の発表によれば、１０月１日以降の正社員転換には条件が強化されます。
これまでは、正社員転換の際基本給を３％以上アップさせればOKでしたが、この他に①「賞与または退職金制度」があること、更に、②「昇給制度」があることが１０月１日から追加されます。
では、①と②の制度があることをどうやって証明すれば良いのか、雇用契約書に記載するだけで良いのか、具体的なことはまだ本省からの指示がなく東京労働局も分からないとの事です。判明次第ご案内いたしますが、取り急ぎ情報ご提供します。
諸法令が改正されます（４月１日～）
◆育児介護休業法
有期労働契約者が育児休業・介護休業を取得出来る条件として、「事業主に引き続き雇用された期間が１年以上の者」という縛りがありましたが、４月１日からこの条件が廃止されます。
この法令改定を受けて、現在の育児休業・介護休業規程の修正が必要になります。具体的には「休業取得対象労働者は入社１年以上に限る」部分の就業規則を削除します。
しかしながら、会社にしてみれば、新人が入社後すぐに育児・介護申請をされると困惑されると思います。このような時に備えて、労使協定により入社１年未満の者を対象除外することは可能です。会社実態に応じて労使協定を結ばれることをお勧めします
◆年金制度
１．繰下げ開始年齢の引き下げ
老齢年金の繰下げ開始年齢が70歳から75歳に引き下げとなります。
２．繰上げ受給者の減額率見直し
年金の繰上げ受給者の減額率が、１月あたり0.4％に緩和されます（現在は0.5％であり僅かながら減額が緩和されます）。
３．在職老齢年金制度の緩和
60歳から64歳に支給される在職老齢年金制度が緩和され支給調整額が65歳と同額になります（支給調整額が28万円から47万円に緩和されます）。この改定は60歳から64歳の働く年金受給者には朗報です。
４．加給年金の支給停止規定の見直し
加給年金の加算対象となる配偶者が一定の条件を有するときには、加給年金が支給停止となります（経過措置あり）。
５．在職定時改定の導入
老齢厚生年金の受給権者の年金額改定は、これまで資格喪失時（退職時・70歳到達時）にのみ年金額が改定されました。新年度より在職中でも年金額は毎年１回定時に改定が行われるようになり、報酬比例部分の年金額上昇が毎年可能となります。
６．国民年金手帳が廃止になります。
本年4月以降に国民年金制度または被用者年金制度に初めて加入する方には、これまでの国民年金手帳は交付されず「基礎年金番号通知書」が発行されることになります。今後の年金運営は基本的にマイナンバーが中心となります。
◆その他の法令改定
上記以外の重要法令として、個人情報保護法（令和４年４月1日改正）、公益通報者保護法（令和４年６月1日改正）がありますので、ご留意をお願い致します。
事務所から一言
以前この事務所便りでご紹介した谷保（ヤボ）天満宮は受験シーズンの昨今大賑わいです。境内では茶店が甘酒、お汁粉、くずもち等を販売しておりお客様が行列を作っております。茶店の名前が「天天」です。合格には点数が必要ですが、「天天」は点を重ねており、
誠に目出度いネーミングと言えます。
きっと天神様のご利益があったのでしょう。今は丁度合格発表の時期であり、合格御礼の絵馬がもう柵に結び付けられない位まで溢れておりました。何気なく見てみると、やはり地元の一橋大学、国立高校、桐朋学園等への入学お礼がありました。
別な絵馬では女性名で香川大学医学部御礼とありこれから遠くで頑張る気持ちも入っていると感じました。また、「宣言通り東大に入ったぞ」と勇ましい絵馬が、将来の東大生には似つかわしくない金釘流で書かれておりました。頭が良い人は字が下手だと誰かに聞いたことがありますが、その通りです。また、思わず吹き出してしまった絵馬は、「ハイオクがこれ以上値上がりしないように」です。本人は誠に真剣なのでしょうが、とても即物的な願いであり、周囲の絵馬から浮いておりました。
天神様といえば梅林です。谷保天満宮の梅林も先週見事に咲き誇っておりました。菅原道真公が政争に巻き込まれ、太宰府へ左遷されたことは現在のサラリーマンでも十分身につまされることですが、大宰府へ出立する時に「東風（コチ）吹かば匂いおこせよ梅の花・・・」と梅に語り掛けた歌が天神様には梅林となったのかもしれません。