労働保険の年度更新の時期です(6月2日〜7月10日)

管轄労働局から緑色A4判の年度更新書類が会社へ届きますのでまずはご確認下さい。

◆そもそも労働保険とは
労働保険とは労災保険と雇用保険を総称したものです。保険料は1年に1回、この時期に申告納付(年度更新)することになっております。

労働保険= 労災保険+ 雇用保険

◆年度更新とは
労働保険料納付は前年度の確定保険料と当年度の概算保険料を同時納付する制度です。これを年度更新と称します。

年度更新で申告・納付する保険料=
前年度確定保険料(追徴又は還付精算)+当年度概算保険料

◆労働保険料は大きな金額になります
 労働保険料は大きな金額になりますので、経営上慎重に計算する必要があります。例えば、一般企業で年間賃金総額
1億円の場合労働保険料は年間175万円になります。

◆放置や無視はできません
 年度更新が面倒だからと放置や無視をすると、労働局で算定した割高な保険料を請求されてしまいます。また、各種助成金の申請資格が納付するまで資格剥奪されます。1年に1回のことですので、適切な申告納付をお勧めします。

◆お困り事は当事務所へお尋ねください
年度更新の申告書類は複雑であり慣れていない事業主様は困惑されると思います。お困りの時には何時でも当事務所へお尋ね下さい。

厚生年金・健康保険の算定基礎届も提出時期です(7月1日〜7月10日)

管轄年金事務所から算定基礎届書類が会社へ届くのでまずはご確認下さい。

◆算定基礎届とは
 厚生年金・健康保険の保険料算定の基礎となる標準報酬月額は1年に1回この時期に見直しを行い9月以降新たな保険料が決定されます(定時決定と称します)。1年に1回この見直しを行うための基礎資料を、会社が年金事務所や健保組合に届出することを算定基礎届と言います。

◆昇給時は社会保険料増加配慮も必要
 
一生懸命働いてくれる従業員に対しては何とか昇給してあげたいというのは経営者のいつも変わらぬ思いですが、従業員の昇給は社会保険料の増加にもなります。賃金昇給をご検討の時には社会保険料負担増加も計算に含めることをお勧めします。

熱中症対策が法令義務化されます

 今年6月1日から全ての企業で熱中症対策を行うことが必要となります。熱中症は初期症状の早い対応が命を救うため以下の対策が労働安全衛生法で義務化されます。

1. 熱中症の自覚症状や疑いのある人が出た場合の緊急連絡先や担当者の体制整備を予め定めること
2. 作業からの離脱、身体の冷却、医療機関への搬送などの手順を予め定めること
3. 会社として熱中症対策を朝礼や掲示板掲載、メール等で社内周知させること

対策を怠った場合会社には6か月以下の禁固刑または50万円以下の罰則が付きますのでご留意下さい。

5月21日の日本列島は広い範囲で気温が上昇し、飛騨高山で35度の猛暑日との報道がありました。今から夏本番の酷暑が思いやられます。くれぐれもご自愛ください。

事務所から一言

 最近の報道で「トランプ氏」が出てこないことはありません。今年1月の大統領就任以来、自由主義的な秩序を根底から覆す政策を繰り出すことに対して、連日嘆きとも怒りとも言うべき論説やコメントが満載されております。

 トランプ政権は法の支配を復讐の道具として敵対勢力の踏みつぶしに掛かっております。そして、貿易経済学の根本を全否定し、米国が発展を遂げた原動力である移民を強制排除しています。また、地球温暖化を警告する気候科学を無視しています。最近ではハーバード大学への助成金の廃止と留学生の締め出しで思想の自由を蹂躙しています。恐るべき事態ですが、これまでのトランプ氏の行動の中で私が最も理解できなかったことは、ロシアのウクライナ侵略は、ウクライナが悪いのだとのトランプ氏の発想でした。

 これに対する明解な答えを高名な歴史学者ハラリ氏に見出しました(5月9日日経新聞)。トランプ氏の考えでは「ウクライナはロシアより弱いのだから降伏すべきであった。それにも関わらず降伏を拒否したから戦争になったわけで、責任はウクライナにある」とのロジックでした。正義や道徳、国際法などはどうでもよい。重要なのは力だけという徹底した世界観で終始一貫しているとの見解が腑に落ちました。これまでのトランプ氏のふるまいがこの思想で通底していることが理解できました。

 それでもアメリカは懐の深い偉大な国です。何時になるかは分かりませんが、大きく逸れた振り子時計は必ず正常な軌道に戻ると思います。あの毛沢東が最も恐れたのは人民の力です。まして、言論が自由なアメリカでは、国民のまともな声と力がアメリカの民主主義を再浮上させると希望して止みません。

2025年05月号

労働保険の年度更新の時期です(6月2日〜7月10日)

管轄労働局から緑色A4判の年度更新書類が会社へ届きますのでまずはご確認下さい。

◆そもそも労働保険とは
労働保険とは労災保険と雇用保険を総称したものです。保険料は1年に1回、この時期に申告納付(年度更新)することになっております。

労働保険= 労災保険+ 雇用保険

◆年度更新とは
労働保険料納付は前年度の確定保険料と当年度の概算保険料を同時納付する制度です。これを年度更新と称します。

年度更新で申告・納付する保険料=
前年度確定保険料(追徴又は還付精算)+当年度概算保険料

◆労働保険料は大きな金額になります
 労働保険料は大きな金額になりますので、経営上慎重に計算する必要があります。例えば、一般企業で年間賃金総額
1億円の場合労働保険料は年間175万円になります。

◆放置や無視はできません
 年度更新が面倒だからと放置や無視をすると、労働局で算定した割高な保険料を請求されてしまいます。また、各種助成金の申請資格が納付するまで資格剥奪されます。1年に1回のことですので、適切な申告納付をお勧めします。

◆お困り事は当事務所へお尋ねください
年度更新の申告書類は複雑であり慣れていない事業主様は困惑されると思います。お困りの時には何時でも当事務所へお尋ね下さい。

厚生年金・健康保険の算定基礎届も提出時期です(7月1日〜7月10日)

PageTop

MENU
  • 代表社会保険労務士 渡邊武夫
  • 東京都新宿区西新宿7-17-14
    新宿シティ源ビル5F
    TEL.03-3363-3050
  • お問合せフォーム