◆2021年05月号 労働保険の年度更新

労働保険の年度更新の時期がきました
(6月1日~7月12日)

◆そもそも労働保険とは
労働保険とは労災保険と雇用保険を総称したものであり、保険料は1年に1回、この時期に申告納付(年度更新)することになっております。今年の申告時期は6月1日から7月12日となっております。会社にとって、かなりの保険料費用がかかるため、経営上間違いなく行う必要のある手続きとなります。

労働保険 = 労災保険 + 雇用保険

◆年度更新とは
労働保険料の納付システムでは、当年度に賃金額を概算申告・納付し、賃金額の確定した翌年度に確定精算を行うことになります。この申告を「年度更新」と称しております。

年度更新で申告・納付する保険料 = 前年度確定保険料(追徴又は還付精算) + 当年度概算保険料

◆労働保険料は年間賃金総額で決定
労働保険料は、労働者に支払われた年間賃金総額に保険料率(労災保険料率および雇用保険料率)を掛けた金額となっております。
例えば、一般の事業(農林・建設除き)で年間支払い賃金が1千万円であれば、労働保険料は約12万円、2千万円であれば約24万円、3千万円であれば約36万円のように倍々計算となります。そして、この金額に前年度の過不足金額を計算したものが当年度の年度更新保険料となります。

なお、雇用保険料は従業員も毎月の給与から天引きされており、保険料全額を会社が負担するものではありません(前出例で従業員負担は、1千万円で約3万円、2千万円であれば約6万円、3千万円であれば約9万円が従業員負担です)

◆年度更新申告書の計算方法
年度更新の申告書類はなかなか複雑であり慣れていない事業主様は困惑されるのではないかと思われます。このため、各地の労基署窓口では書き方指導を受けられますし説明会も開催されております。更には、電話で照会したいときには、厚生労働省が委託した外部業者に年度更新コールセンターが開設されており、親切な対応を行ってくれますのでご利用されることをお勧めします。

厚生労働省年度更新コールセンター
0800-555-6780
(開設期間:5月31日~7月16日)

社会保険の算定基礎届も提出時期です
(7月1日~7月10日)

◆そもそも社会保険とは
社会保険とは健康保険と厚生年金保険を総称したものであり、保険料算定の基礎となる標準報酬は1年に1回この時期に見直しを行います(定時決定と称します)。労働保険料と異なり、算定基礎届を行う時点で保険料を支払うことはありません。

社会保険 = 健康保険 + 厚生年金保険

1年に1回この見直しを行うための基礎資料を、会社が年金事務所や健保組合に届出することを算定基礎届と言います。

◆標準報酬月額の改定方法(定時決定)
7月1日に会社に在籍している社員の4月・5月・6月の報酬月額の平均をとり標準報酬月額を決定します(例外規定もありますが省略します)。

定時決定された標準報酬月額は、原則その年の9月から翌年8月までの標準報酬月額として保険料算出基礎となります。つまり、社会保険料は毎年9月分(10月納付分)より変動となります。

◆昇給時は社会保険料負担の配慮も必要
一生懸命働いてくれる従業員に対しては何とか昇給してあげたいというのは経営者のいつも変わらぬ思いですが、従業員の昇給は社会保険料の増加にもなります。賃金昇給をご検討の時には社会保険料負担増加もご勘案願います。

事務所より一言(四国遍路の旅)

緊急事態宣言の中で、皆様には誠に申し訳ありませんが私はこのゴールデンウィークで四国遍路を巡ってまいりました。空港でTVインタビューされようものなら、非国民扱いで茶の間に登場することになるので、壁を伝って目立たないように動きました。新宿や渋谷の雑踏に踏み込むより人気のない深山のお札所のほうが余程リスクがないとはいえ、やはり後ろめたい気持ちでした。それにしても羽田空港も徳島空港もこの時期の雑踏が消え失せておりました。特に帰路の徳島空港カウンターに出向いた時、旅客は私一人の閑散状態で、受付嬢と暫く世間話で時間を潰すことが出来ました。
今回も車で9泊10日、1400キロの行程でとうとう二桁10回目の巡拝となりました。険しい山中にあるお寺が多く、車のすれ違いもできない狭い砂利道で片側は見下ろすのも怖いガードレールの無い絶壁を走行中に対向車がくると肝を冷やすことがあります。また、百段余り続く参道石段を下りる時に、足を踏み外して滑り落ちれば大怪我し、最悪命に係わることも考えなくてはなりません。このような凄まじい思いをするのに毎年遍路の旅に出たくなるのは何故だろうかと自分でも不思議に思います。
写真は四国八十八番目の大窪寺の山門から本堂を見上げた写真です。このお寺で結願(けちがん)となりますので、ここに辿り着くまでの様々な思いが一挙に去来します。特に40日間程をかけて歩き通したお遍路さんは感極まることでしょう。