2018年5月号|事業主皆様の駆け込み寺。助成金・就業規則・人事コンサルタント全て得意分野

社会保険労務士法人 渡邊人事労務パートナーズ 代表社会保険労務士 渡邊武夫

来年GWは10連休?!

◆5月1日を祝日とするとなんと10連休
 何気なく日経記事をみておりましたら、来年のGWを10連休にすることを政府が検討しているとの記事が目に入りました。
この仕組みとしては、5月1日の皇太子様の新天皇即位の日を祝日とすると、前後の4月30日と5月2日が祝日にはさまれることから現行祝日法に従い両日とも祝日になるというものです。喩えは悪いですが、オセロで1枚平を祝にかえると両側も祝に代わるイメージです。
新天皇ご即位を寿ぐ国民の祝賀の思いは当然ながら、4月27日(土曜)から5月6日(月)まで10連休となると国民生活に与えるインパクトは大きなものになります。連続10日も休みとなったら何かしなくてはならないというのが人情でしょう。お子様が小さいご家庭ではどこかへ連れて行ってとせがまれるかもしれません。若いカップルは旅パンフを山ほど集めて行き先に嬉しながら迷うかもしれません。また、富裕層は折角なら豪華客船の経験をしてみようと思われるかもしれません。とにかく連続10日の休暇が実現するならば長期休暇に慣れていない日本人に大きな期待と行動を促すこととなります。

◆気を付けたい「振替休日」と「代休」
 いくら10連休といっても、業種等によっては休めない会社は世の中に沢山あります。このような職場では人繰りを行って業務に穴が空かないよう対応を行いますが、配慮しなくてはならないのは「振替休日」と「代休」の違いです。次の社長のメッセージは振替休日と代休に分かれます。どちらがどれでしょうか。

A:「なべちゃん、明日4月29日は折角の休日だけどもどうしても休みたいとう人が出たので悪いけど出社してね。その代わり5月8日の平日に休んでもらうからね」

B:「なべちゃん、昨日4月29日はお休みの筈なのに突然出社をお願いして申し訳なかったね。今人繰りが大変なので、代わりに休める日は5月に入ってから決めさせてね」

答:Aは振替休日、Bは代休です。
「振替休日」とは予め休日と定められていた日を労働日とし、そのかわりに他の労働日を休日とすることを言います。その一方で「代休」とは、休日労働が行われた時に、その代償として以後の特定の労働日を休みとするものであって、前もって休日を振り替えたことにはなりません。「代休」では賃金に休日出勤割増(労基法の定めでは35%以上)が必要になりますので、シフト表を作成するときには充分注意が必要となります。

若年性認知症への会社の対応は準備していますか?
◆若年性認知症とは
65歳未満で発症した認知症を「若年性認知症」と呼びます。有名なアルツハイマー型だけではなく、脳血管の障害や頭部外傷によっても発症したり、その原因は多様です。働き盛りの現役世代が認知症を発症すると、仕事に影響を及ぼし、会社を辞めることになった場合には、経済的困難に直面し、生活設計が崩れるなど大きな影響があります。
若年性認知症について、企業と団体を対象に実施したアンケート調査(認知症介護研究・研修大府センター;2017年)の結果から、次のようなことが明らかになりました。

◆発見の経緯は職場での受診勧奨が最多
会社が若年性認知症の人を把握した経緯として「会社からの受診勧奨」が最も多くなっています(約5割)。その他は、「本人からの相談・申告」が約4割、「家族からの相談・申告」が約1割となっています。企業等に勤めている人では、家庭よりも職場での気づきが重要なようです。

◆会社としての対応状況
会社の対応としては、約6割で「他の業務・作業に変更した」としており、配置転換による就労継続を図っています。次いで、「労働時間の短縮・時間外労働削減」、「管理職業務からの変更」が行われています。報酬・雇用については、「作業能力低下でも報酬を維持した」が最も多く6割以上となっており、本人の会社に対するそれまでの貢献を考慮している会社が多くなっています。一方で、症状の進行状況によっては合意退職も行われているようです。

◆対応の検討が必要
最近では、障害者雇用については認知度が高まっているようですが、それは身体障害に偏っているようです。若年性認知症の人の多くは精神障害者保健福祉手帳を取得していることから、身体以外の障害についても一層の理解が求められるとともに、会社としての適切な対応についても理解を深めることが必要でしょう。
若年性認知症は早期発見・早期治療が重要とされています。貴重な人材に力を発揮し続けてもらうためにも、受診勧奨、休職・復職、職務変更に関する規定の整備や相談先に関する情報提供など、該当する従業員が現れた場合に会社が適切な対応を取れるよう、検討しておく必要があるでしょう。

事務所より一言

 今年のGWは皆様どちらへお出かけになりましたでしょうか。色々楽しい思い出もできたのではないかと思います。
 私は毎年GWに出かける四国八十八カ所巡りを今年は中休みして、今回は神奈川県伊勢原市にあります大山(おおやま)に登りました。標高1252メートルあり、中間地点の阿夫利神社下社678メートルまではケーブルカーで登ることができます。10年以上前に一度登ったきりのため、体力が追いつくか心配でしたが、好天にも恵まれてなんと頂上までたどり着くことができました。手ぶらで登りましたので頂上の茶屋を見たところ、プラスチック皿一盛りのカレーが800円、350mlビールが500円でした。しかし山登りで大汗をかいたあとのビールは本当に最高でした。

社会保険労務士法人 渡邊人事労務パートナーズ 代表社会保険労務士 渡邊武夫

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