10連休です!
◆いよいよ10連休です。
 平成から令和への元号変更では、生前譲位でもあり、その前の昭和から平成の変更と比較するとお祭り騒ぎのような明るい感があります。そういえば昭和天皇が崩御され、日本全体が喪に服してから平成30年を経過するということは、その違いを分かる世代はすでに中年以降ということになります。

令和天皇ご即位を寿ぐ国民の祝賀の思いは当然ながら、4月27日(土曜)から5月6日(月)まで10連休となると国民生活に与えるインパクトは大きなものになります。連続10日も休みとなったら何かしなくてはならないというのが人情でしょう。お子様が小さいご家庭では「パパ、どこかへ連れて行って」とせがまれるかもしれません。若いカップルは「うふふ」と微笑みながら旅パンフを山ほど集めて行き先を探しているかもしれません。また、富裕層なら常人とは桁違いの豪華客船の経験をしてみようと思われるかもしれません。とにかく連続10日の休暇は長期休暇に慣れていない日本人に大きな期待と行動を促すこととなります。

◆気を付けたい「振替休日」と「代休」
 いくら10連休といっても、業種等によっては休めない会社は世の中に沢山あります。このような職場では人繰りを行って業務に穴が空かないよう対応を行いますが、配慮しなくてはならないのは「振替休日」と「代休」の違いです。次の社長のメッセージは振替休日と代休に分かれます。どちらがどれでしょうか。

A:「なべちゃん、明日4月29日は折角の休日だけどもどうしても休みたいとう人が出たので悪いけど出社してね。その代わり5月8日の平日に休んでもらうからね」

B:「なべちゃん、昨日4月29日はお休みの筈なのに突然出社をお願いして申し訳なかったね。今人繰りが大変なので、代わりに休める日は5月に入ってから決めさせてね」

答:Aは振替休日、Bは代休です。
「振替休日」とは休日と定められていた日を予めに労働日に変更し、そのかわりに他の労働日を休日とすることを言います。その一方で「代休」とは、休日労働が行われた時に、その代償として以後の特定の労働日を休みとするものであって、前もって休日を振り替えたことにはなりません。「代休」では賃金に休日出勤割増(労基法の定めでは35%以上)が必要になりますので、シフト表を作成するときには充分注意が必要となります。

間もなく令和 人事労務・給与担当者が確認しておくべきこと

◆官庁のシステムは5月7日までに対応完了予定
4月1日に新元号が発表され、これから新しい時代が始まります。政府は、3月14日の改元に向けた関係省庁連絡会議で、年金、雇用保険、納税等の改元に伴う作業を5月7日までに終え、国民生活に影
響は出ない見通しになったと確認しました。
 さらに4月2日、行政手続文書に改元日以降の年号が「平成」と書かれていても有効として受理することを閣議決定しました。

◆日本年金機構における対応
 4月1日掲載の「改元に関するお知らせ」によると、通知書等が「平成」で表記されていても有効として取り扱われ、旧様式による届出も可能です。ただし、5月1日以降の日付が「平成」で表記されている場合、可能な限り補正(訂正印不要)して提出することが求められます。

◆ハローワークのサービス停止期間
 4月5日掲載の「インターネットから求人・求職仮登録等のお申込みの方へ」によると、4月25日18時から5月6日18時まで、求人情報仮登録のサービスが停止されます。

◆源泉所得税の納付書の記載のしかた
 年度欄が平成の納付書を使用する場合も、平成31年4月1日〜令和2年3月末日までの間に納付する場合、年度欄には「31」と記載し、補正は不要です。
 給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(納付書)以外の納付書も同様です。

◆自社の使用するシステムも要チェック
 独立行政法人情報処理推進機構によれば、改元対応をしないと、帳票印刷に不具合が出たり、日付に応じた処理がなされなくなったりするおそれがあります。他システムと連携している場合、双方が対応していないと正常に処理されなくなるおそれもあります。
 元号が組み込まれたシステムのアップデート等を行い、画面表示や帳票・印字が適正かどうかを確認し、他システムとの連携に問題がないか、あらかじめ確認しておきましょう。

事務所より一言
 上野国立博物館で開催されている「東寺 空海と仏像曼荼羅」特別展を4月7日(日)に観覧に行きました。東寺は京都市内にある東寺真言宗の仏教寺院であり真言宗の総本山です。特別展では東寺に納められている国宝が数多く展示されております。812年頃に弘法大師様が最澄に宛てておくった巻物(風信帖)の本物が展示されており、毎年四国八十八カ所を弘法大師様と同行二人で巡っている私としては感慨深い思いが致しました。
 当日は上野の桜も満開を過ぎておりましたが、それでも花見客は大勢おりました。花見客の面々を見ておりますと、皆様実に楽しそうに宴を開いております。桜の花の下で食べて飲むと美味しさがひと味違ってくるのでしょう。

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